高齢者向けのシャンプー選びとは?

2016.6.17ヘアケア

こんにちは。訪問出張ヘアサロンのアプローズです。今回はシャンプーの選び方についてお話しします。

一般的に、年をとるにつれて皮膚は薄く、弾力がなくなり、乾燥しやすくなると言われています。これは頭皮にも当てはまることです。年齢によって皮膚の状態は変わります10代と40代の肌が同じではないように、40代と70代では肌が変わってきます。ご高齢の方のためにシャンプーを選ぶときには、この点を理解しておくとよいと思います。

ときどき、普段使いのシャンプーについてご相談をいただくことがありますが、肌質、髪質には個人差がありますので一概に「コレ」と言うことはできません。ただ確実に言えるのは、加齢とともに肌も弱くなっていくということです。アプローズでは、お店で使用するシャンプーを選ぶ際にもこの点に注意して、なるべく低刺激のものを選ぶようにしています。

とても大雑把にいうと、シャンプーは大まかに以下の3種類に分けられます。

①高級アルコール系シャンプー
スーパーやドラッグストアなどで売られているのは主にこのタイプのシャンプーです。洗浄力が高いという利点がありますが、刺激が強いという難点もあります。価格は低めで求めやすいのも特長です。

②石鹸シャンプー
洗浄力が高い一方で皮脂が取れすぎる傾向があります。皮脂は汚れの原因にもなりますが、頭皮を守る役割も果たしていますので、取れすぎるのは問題です。ただ刺激性は、①の高級アルコール系シャンプーほど強くありません。

③アミノ酸シャンプー
多少洗浄力が落ちますが刺激も弱めです。美容院やサロンでは、このアミノ酸シャンプーが使われていることが多いです。デリケートな肌の方にはお勧めしたいシャンプーですが、ほかのシャンプーに比べて価格が高く、手に入りづらいという難点があります。

これらのシャンプーの区別は、シャンプーボトルの裏側などに表示されている成分表で確認することができます。成分表の最初の方に「ラウレス硫酸Na、ラウレス-2硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸TEA」などと書かれているものは①の高級アルコール系、「脂肪酸Na、脂肪酸K、石けん素地」などと書かれていたら②の石鹸系、「ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルグルタミン酸Na」などと書かれているなら③のアミノ酸系と思って、まず間違いはありません。

以上が主な成分からシャンプーを検討する方法ですが、すべてのシャンプーが必ずしも上記の3つに分類できるわけではありません。他にもいろいろなタイプのシャンプーがありますし、最近ではそれぞれの長所を併せ持つようなシャンプーも発売されています。また、上記のいずれかに該当するシャンプーでも、その他の成分の配合バランスによって、その内容はずいぶん変わってきます。そのことを理解された上で、シャンプー選びのひとつの目安としてご参考になればと思います。

シャンプー選びには、成分だけでなく香りの好みや価格なども重要な要素です。結論としては、使用する本人が「使用感が良い」と感じられることが一番大切なことだと思います。皆様がお気に入りのシャンプーに出会えることをお祈りしています。

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