ヘナってよく聞くけど、実際どうなの?

2016.9.30ヘアケア

こんにちは。訪問出張ヘアサロンのアプローズです。

皆さんは「ヘナ」を知っていますか。「名前くらいは知っている」「なんとなく髪に良さそうというイメージがあるけれど」という方が多いかもしれませんね。あるいはすでにヘナで染めているという方もいらっしゃるかもしれません。今回は、ヘナについてまとめてみます。

まず、ヘナというのは、学術的には植物の名前なのだそうです。この植物の色素成分が、たんぱく質に絡みついて色が定着することから、古くから染料として使われてきました。クレオパトラがヘナで爪を染めていたという逸話もあるようですよ。今ではヘナというと、染料としてのヘナをイメージされる方が多いですよね。

一般的なヘアカラーでは、一度、髪の毛の色素を分解して着色成分を髪に入れ込みますので、多少なりともダメージを避けられませんが、ヘナでは着色成分がはりついているだけなので、髪へのダメージがありません。ダメージがないどころか、そのトリートメント効果を高く評価する美容師もいるくらいです。このトリートメント効果こそが、ヘナの最大のメリットです。

ところが、ヘナは植物を乾燥させて粉末にしたものなので、カラーバリエーションがありません。また、天然のものなので品質が安定せず、徐々に鮮度も落ちていきます。着色具合が読めないのもデメリットのひとつで、「臭いが気になる」という方もいます。

また、白髪は良く染まりますが、黒髪は染まりません。染まらないというよりは、染まっている感じがしないと言った方が良いかもしれません。これは濃い色に色を乗せても濃い色が勝ってしまうからです。ヘアカラーのようには染まりませんが、繰り返し使用すれば、本来の髪色より少しだけ明るくすることはできます。

結論として、ヘナは染髪料としてよりは、トリートメント剤として優秀です。2回、3回と繰り返し利用することで、ヘナが髪に定着して髪質が安定していきます。ただし、ヘナは酵素で分解されませんので、ヘナをした髪はパーマがかかりづらく、カラーも思うように発色しません。ヘナは髪を染めることよりも髪をいたわることを優先したい人向きで、長く付き合う辛抱強さが必要です。

ただし、市販のヘナには品質を安定させるために、化学成分が配合されているものもあります。市販のものを購入する際には、100%天然のものであることを確認しましょう。また、まれにアレルギー反応の出る方がいらっしゃいます。ヘナを使用する前には、パッチテストを忘れないようにしてください。

 

 

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